お子さんが動けないのは、伝え方が原因かも!
When Kids Don’t Listen – It Might Be How We’re Speaking
こんにちは!
ことばのしごと(=言語聴覚士)さとう、ぎゅっとまとめて「ことさと」です。
先生に怒られた!伝えかたを見直そう
放課後等デイサービスで働いていたとき、
保護者さんからこんな相談を受けました。
「学校の先生に『指示に従えなかった』と言われて怒られました。
ちゃんと話を聞くよう指導してください、と…」
そのお子さんは特別支援学級に在籍する、低学年の男の子。
体が小さく、発達のペースがゆっくりな傾向がありました。
今日は、このエピソードをきっかけに、
伝え方の大切さについて考えてみたいと思います。
ーーーーーーー
この記事では、伝え方の工夫について、できるだけやさしく、シンプルに説明していきます。まずは、相談の背景からです。
ーーーーーーー
それは本当に「お子さんのせい」なのか?
状況はこうです。
昼休みに入る直前、先生が
「机の中の教科書はランドセルにしまっておいて」
と指示を出しました。
体育が終わって下校の時間になると、
何も片付いていなかった。
先生は怒り、保護者に「ちゃんと話を聞くよう指導してください」と伝えました。
でも、
• 昼休みに入る前のざわつくタイミング
• 長めの口頭指示だけ
• 注意を分配するのが苦手なお子さん
を考えると、
「お子さんのせい」だけにするのは少し違う気がします。
伝え方の“ユニバーサルデザイン”
特別支援の現場では、
誰にとってもわかりやすい伝え方を意識することが大切です。
具体的な工夫例:
• タイミングをずらす(給食後など落ち着いた時間に)
• 視覚支援を入れる(黒板に箇条書きでスケジュールを提示)
• 一度に複数の指示をせず、1つずつ確認
例えば、
「給食 → 体操着を出す → 教科書をしまう → 昼休み → 体育」
という流れを、絵や文字で視覚的に示すだけでも、
お子さんの理解が大きく変わります。
これは特別支援だけでなく、
一般の教室や家庭でも役立つ「ユニバーサルデザイン」の考え方です。
大人の伝え方を振り返る
先生に怒られた保護者さんも、
きっと「うちの子が悪い」と感じてしまったかもしれません。
でも、
伝え方がお子さんの特性に合っていなかった可能性もあります。
• 周囲が騒がしいタイミング
• 口頭だけの長文指示
• 注意を一箇所に集中させるのが難しいお子さん
こうした点を踏まえると、
大人が伝え方を工夫することで、
お子さんが「できる」瞬間を増やせるのです。
ーーー
あなたが今
子どもの伝え方で悩んでいるなら
完璧な伝え方などありません。
少しずつ、
「お子さんがわかりやすい方法」を探してみてください。
先生や支援者、親御さんが一緒に工夫することで、
お子さんの自信と自立が育っていきます。
今回のポイント
• 指示が通らないのは、お子さんのせいだけとは限らない
• 伝え方のタイミングや視覚支援を工夫しよう
• ユニバーサルデザインの考え方で、みんながわかりやすく
伝え方は、技術でもあります。
少し意識するだけで、大きな変化が生まれることがありますよ。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
あなたは伝え方で工夫していることはありますか?
コメントで教えていただけると嬉しいです。
無料で登録すると、新しい記事がメールで届きます。




「言うことを聞かない」と子どもを責める前に、その時の周囲の状況や大人の指示の出し方に目を向ける大切さに、深く共感いたしました。
周りが騒がしいタイミングでの長い口頭指示は、大人であっても聞き逃したり忘れたりすることがあると考えれば、子どもの特性に合わせた配慮がいかに重要であるかがよく分かります。
いつも読ませていただいて勉強になります。_φ(・_・」
思わぬことが本人にとって困難になっている場合がありますね……
𓇠𓇠
母に対して
母は、経度認知症があるのですが
それ以上に難聴の問題があって、
わかりにくい場合は、メモに書きながら話して伝えるというふうにしています。
脳みそのディスプレイが会話の途中に消えていってしまうという経験は自分もしていて、
(私の脳が煙を上げていて、健常な人と)話し合いが困難なときに、メモを使いながら交渉した経験が、生きています。
いろんな人がいて、私の経験とは違うとは、思うのですが、「こういうふうに、頭の処理とか、感覚の統合が難しくなってるのかなあ」と、想像ができるというのは、大きいですね。
想像できなかったら「できないという現象自体」がわからなくて、困っている人を怒鳴りつける人間になっていたかもしれないと思います。